アーサー・ディ・リトル・ジャパンの概要

コンサルファーム

概要

項目 内容
会社名 アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
従業員数 約200~230名(日本)、約1,400~1,700名(グローバル)
設立年 1978年(日本法人)、1886年(グローバル)
URL https://www.adlittle.com/jp-ja
株主構成、上場等 非上場(プライベートパートナーシップ、2011年MBO後独立系)

特徴

競合との比較

アーサー・D・リトルは、世界最古の経営コンサルティングファーム(1886年創業)として、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニーといった戦略系大手と競争する。最大の差別化は「技術とビジネスの融合」である。創業者がMIT化学者という背景から、技術経営(MOT:Management of Technology)を専門とし、単なる経営戦略のみならず、イノベーション、R&D戦略、技術事業化を統合的に支援する点で独自性を持つ。特に製造業への深い適性、データドリブンなリサーチ力、「オープンコンサルティング」を通じた外部専門家ネットワーク(600万人以上)の活用により、他ファームとの競争優位性を確保している。日本市場では東京オフィスがアジア・パシフィック最大規模となり、ローカル適応性とグローバル水準の専門性を両立させている。wikipedia+3

創業ストーリー

アーサー・D・リトルは1886年10月1日、マサチューセッツ工科大学(MIT)の化学者アーサー・デホン・リトル博士により、ボストンに化学分析オフィスとして開設された。同博士は酢酸塩の発見者であり、科学者としてのキャリアを持ちながらも、「技術をいかにビジネス・社会に応用するか」という実践的な課題に取り組んだ。1911年には、ゼネラルモーターズ社の最初の中央研究所設立を支援し、これが現代的な経営コンサルティング業界の誕生の瞬間とされる。1917年、MIT新キャンパスの隣にアーサー・D・リトル・ビルディングを建築し、この建物は1976年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されている。日本法人は1978年に東京で設立され、以来45年以上にわたり、日本の産業発展を支援し続けている。movin+2

ビジョン・ミッション

ADLの企業哲学は「”Side-by-Side”、常に顧客とともにあること」。クライアントの「腹に落ちる成果」を目標とし、単なるアドバイスではなく、実行を伴う価値創造を追求する。グローバルスローガンは「Help clients Anticipate, Innovate and Transform」であり、予測、革新、変革の三段階を通じてクライアント企業の成長をドライブする。日本・アジアの戦略としては、「グローバル・ワン・ファーム」の方針下で、マルチナショナル・インターナショナルを超えて「トランスナショナル組織」の構築をリードする方針を掲げている。これは世界中の拠点が自律的かつオープンに協力し、知と解決策を迅速に共有・創造する組織文化を目指すものである。epicpartnersgroup+2

規模

項目 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 備考
従業員数 約1,300名 約1,400名 約1,500名 約1,600名 約1,700名 グローバル従業員数の推定推移。日本は約200~230名で安定
売上高 非公表 非公表 非公表 非公表 非公表 グローバル売上は推定250~300億円。日本の売上構成比は非公表
営業利益 非公表 非公表 非公表 非公表 非公表 プライベートパートナーシップのため詳細非開示。グローバルCAGR(2014-2023)は15.5%(市場平均6%の2.5倍)

主なグループ会社・アライアンス先

項目 内容
主なアライアンス先 600万人以上のイノベーター・起業家・技術者・学者ネットワーク(Presans経由)、JR東日本、ヤマハ発動機、Invest Europe(プライベート・エクイティ市場調査)、UITP(国際公共交通連合、モビリティ領域)
主なグループ会社 Cutter Consortium(米国、オン・デマンド・ビジネステクノロジー研究企業、2020年買収)、Presans(フランス、オープンイノベーション・プラットフォーム企業、600万人以上の専門家ネットワーク、2020年買収)、MAG(米国、メディア・テレコム専門コンサル、2021年買収)
主な子会社 オープンコンサルティング・エコシステムの一部として、上記買収企業を子会社化。独立系プライベートパートナーシップ構造のため、伝統的な親子会社関係ではなく、専門サービス統合型

内部組織・拠点

組織

アーサー・D・リトル・ジャパンの組織構造は、グローバルの「クラスター制」統治モデルに組み込まれている。日本の東京オフィスはアジア・パシフィック地域最大規模であり、アジア・パシフィッククラスター代表(原田裕介が兼務)の直下に営まれている。内部的には、事業プラクティス(テクノロジー・イノベーション、経営戦略、デジタルトランスフォーメーションなど)とインダストリー別専門チーム(自動車、ヘルスケア、エネルギーなど)の二軸構造で編成される。コンサルタント階級は、ビジネスアナリスト→コンサルタント→マネージャー→プリンシパル→パートナーの5段階制。少数精鋭体制を標榜し、各プロジェクトに高度な専門性を集中させることで、競争優位性を確保している。組織文化としては、「Leadership & Followership」「Entrepreneurship & Fellowship」の4つの行動基準(2011年MBO後に導入)を重視し、チームワークと自律性のバランスを取っている。my-vision+3

拠点・所在地

  • 国内の主な拠点
    • 東京:港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター33F(または36F)
  • 海外の主な拠点
    • グローバル本社:ブリュッセル、ベルギー
    • 欧州:ロンドン、パリ、ミラノ、ローマ、チューリッヒなど24都市
    • 北米:ボストン、ニューヨーク、ヒューストン、トロント、シカゴなど7都市
    • 中東・インド:ドバイ、イスタンブール、デリー、グルガオンなど8都市
    • アジア・オセアニア:東京、上海、北京、香港、シンガポール、バンコク、ジャカルタ、ソウル、シドニー(2024年新設)など12都市

代表者及びボードメンバー・パートナーの経歴

役職 氏名 略歴
日本代表・マネージングパートナー・アジア・パシフィッククラスター代表 原田 裕介 東京工業大学大学院修士修了、MIT スローン経営大学院・技術政策大学院修了。富士ゼロックスで研究開発・業務改革・企画管理・技術戦略に従事後、1997年ADL入社。2006年日本代表に就任、2017年アジア・パシフィッククラスター代表兼務。17年にわたり東京オフィスを統率し、グローバル成長牽引の中核となっているepicpartnersgroup​。
グローバルCEO・グローバル会長 Ignacio Garcia Alves スペイン系。1992年入社(ビジネスアナリスト)→1998年パートナー→2002-2007年フランス MD→2008-2012年Benelux MD→2011年MBO主導、以降CEO。3度再選。130年以上の歴史と2011年の独立再生を主導した戦略的リーダー。25年以上のコンサルティング経験consultancy+1​。
パートナー・東南アジア責任者 伊藤 優馬 東京大学大学院新領域創成科学研究科修士修了。2007年入社、2014年シンガポール異動、2016年東南アジア責任者就任。16年の勤続で日系企業の東南アジア進出・成長戦略を支援。トランスナショナル組織構築をリードepicpartnersgroup​。
パートナー・ライフサイエンス領域 花村 遼 東京大学工学部・大学院工学系研究科卒業。2011年入社、2020年パートナー就任。バイオベンチャー成長支援の最前線で活動gckk​。
マネージャー・医療領域 小林 美保 慶應義塾大学薬学部(薬剤師免許取得)。三菱総合研究所でのコンサルティング経験を経て、2021年入社。バイオベンチャー向けコンサルティングに専門化gckk​。

参照情報ソース

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