ローランド・ベルガーの概要

コンサルファーム

概要

項目 内容
会社名 Roland Berger GmbH (日本法人:ローランド・ベルガー株式会社)
従業員数 約3,500名(2025年時点、グローバル)wikipedia
設立年 1967年
URL https://www.rolandberger.com/
株主構成、上場等 非上場、独立系パートナーシップ(パートナーによる100%所有)

特徴

競合との比較

「欧州出自の唯一のトップティア戦略ファーム」という独自の地位
マッキンゼー、BCG、ベイン(MBB)が米国発祥であるのに対し、ローランド・ベルガーはドイツ・ミュンヘン発祥の欧州系ファームとして明確な差別化を図っています。

  1. 多様性と柔軟性: 米国式の「トップダウン型・画一的フレームワーク」に対し、各国の文化や商慣習を尊重する「多様性」を重視したアプローチを採用。特に日本や中国など、非欧米文化圏での深い現地化(ローカライゼーション)に強みを持ちます。
  2. 製造業・再生への強み: ドイツの産業基盤を背景に、自動車、製造業、エネルギー領域で圧倒的な知見を有します。また、企業再生(リストラクチャリング)分野では世界的な名声を確立しており、好況時の成長戦略だけでなく、危機時の抜本的構造改革においてMBBを凌ぐ実行支援力を発揮します。
  3. 起業家精神: 「Entrepreneurship」をコアバリューとし、各パートナーが経営者として自律的に動く文化が強く、クライアントに対しても机上の空論ではない「実装可能な解」を提示する姿勢が徹底されています。

創業ストーリー

「欧州の反撃」から「独立の死守」へ
1967年、当時29歳だったローランド・ベルガー氏がミュンヘンで創業。当初はマーケティングコンサルタントとしてスタートしましたが、米国の経営手法をドイツ企業に導入することで急成長し、戦略コンサルティングへと業容を拡大しました。
戦略的転換点(1998年のMBO): 1980年代後半、ドイツ銀行の傘下に入り成長資金を得ましたが、コンサルティング業界の再編が進む中で「独立性こそが質の担保である」と決断。1998年、パートナーたちが巨額の資金を投じてドイツ銀行から株式を買い戻す(MBO)という、業界史に残る賭けに出ました。同時期に多くの競合がIT企業や会計事務所に買収される中、このMBOにより「世界でも数少ない独立系トップティアファーム」としての現在の地位を決定づけました。創業者の名を冠しながらも、特定のオーナーに依存しないパートナーシップ制を確立した稀有な成功例です。wikipedia

ビジョン・ミッション

サマリ:「Entrepreneurship(起業家精神)」と「Empathy(共感)」の融合
ローランド・ベルガーは、単なる利益追求ではなく、「新しい持続可能なパラダイム(New Sustainable Paradigm)」へのシフトを掲げています。

  • コアバリュー: 「Entrepreneurship(起業家精神)」「Excellence(卓越性)」「Empathy(共感)」の3つを掲げ、特に「Empathy」を戦略ファームが掲げる点はユニークです。論理的な正しさだけでなく、クライアント組織の感情や政治的文脈を理解した変革を志向しています。
  • 存在意義: “To help organizations, businesses and entrepreneurs to reimagine their reality and shift the world towards a new sustainable paradigm.”(組織、ビジネス、起業家が現実を再考し、世界を持続可能な新しいパラダイムへと移行させる支援をする)。rolandberger
  • 2025-2026年の文脈: AIやデジタルの波に対し、人間中心の価値観を維持しながら技術を実装する「Human-Centric AI」や、脱炭素を経済合理性と両立させるアプローチを強調しています。

規模

項目 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 備考
従業員数 約2,400名 約3,000名statista​ 約3,200名 約3,500名 約3,500名 2021年以降、積極的な採用により急拡大rocketreach+1​
売上高 約7.5億ユーロ 約9億ユーロ(推計) 10億ユーロ超mynewsdesk+1​ 10億-11億ユーロ(推計) 非公開 2023年に初の10億ユーロ突破を公表mynewsdesk​。2024年は業界全体の減速影響あり
営業利益 非公開 非公開 非公開 非公開 非公開 パートナーシップ制のため利益はパートナー分配され、一般には非開示

主なグループ会社・アライアンス先

項目 内容
主なアライアンス先 Terra Numerata: デジタルパートナーのエコシステム(40社以上のテック企業と連携)
Plug and Play: 世界的なスタートアップアクセラレーターとの戦略的提携
Engineering Group: デジタルトランスフォーメーション実行における技術パートナー
主なグループ会社 Roland Berger N3XT: デジタル事業創出、ベンチャービルディングを担う組織
Spielfeld Digital Hub: ベルリンに拠点を置くイノベーションハブ・共創スペース
Roland Berger International GmbH: グローバル展開のための統括法人
主な子会社 Roland Berger Holding GmbH & Co. KGaA: 親会社・持株会社
Roland Berger Ltd (Japan): 日本法人
Expert Network GmbH: 外部専門家ネットワークを管理する子会社rolandberger

内部組織・拠点

組織

「機能×産業×地域」の3次元マトリクス組織
ローランド・ベルガーの組織は、クライアントの課題に対して柔軟にチームを組成できるよう、厳格な縦割りではなくマトリクス構造を採用しています。

  1. コンピテンスセンター(機能軸): Restructuring, Performance, Transformation & Transaction (RPT/TIS)、Operations、Sales & Marketing、Digitalなど、専門機能ごとの部隊。特にRPT(再生)部隊は同社の看板です。
  2. インダストリー(産業軸): Automotive、Chemicals、Consumer Goods、Financial Servicesなど。特に自動車産業(Automotive)はドイツ本社の影響もあり、世界最強の知見を有します。
  3. リージョン(地域軸): グローバルボードによる統括の下、各国のパートナーが独立採算に近い形で経営責任を持つ「連邦経営的」な側面があります。これにより、日本法人のような重要拠点は高い自律性を持ち、独自の採用や投資が可能となっています。

拠点・所在地

  • 国内の主な拠点
    東京オフィス: 東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 35階(アジア初の拠点として1991年開設、2024年に移転)rolandberger+1
  • 海外の主な拠点
    グローバル本社: ミュンヘン(ドイツ)
    欧州: パリ、ロンドン、ミラノ、チューリッヒ、ベルリンなど主要都市網羅
    北米: シカゴ、ボストン、ニューヨーク(近年再投資を強化中)
    アジア・中東: 上海、シンガポール、ドバイ、リヤド(中東は近年急成長エリア)consultancy-me

代表者及びボードメンバー・パートナーの経歴

役職 氏名 略歴
Global Managing Partner Stefan Schaible ドイツ出身。化学・エネルギー業界および政府公共部門の専門家。2014年よりCEOに相当する役割を担い、ESG重視の経営を推進managementconsulted+1​。
Global Managing Partner Marcus Berret 自動車業界のエキスパート。1998年入社。グローバル自動車プラクティスの責任者を経て、現在は産業・オペレーション領域を統括rolandberger+1​。
Global Managing Partner Denis Depoux エネルギー・環境分野の専門家。フランス出身だが中国・アジアでの経験が長く、アジア市場の成長戦略を牽引rolandberger+1​。
日本代表 (Managing Partner) 大橋 譲 (Yuzuru Ohashi) 慶應義塾大学卒、スタンフォード大院修了。産業財、自動車、ハイテク領域に強み。日本法人の成長を長年リードし、グローバルシニアパートナーも務めるrolandberger+1​。
パートナー (Japan) 中川 勝彦 日本におけるTIS(Transaction & Investor Services)の責任者。M&A、PMI、PEファンド向け支援のスペシャリストrolandberger​。

参照情報ソース

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